もっと知りたい歯周病


・最近、若い世代にも増加している歯ぐきのトラブル。
 歯は一生に一度生えかわりますが、歯を支えている歯ぐき(歯肉)のほうは、年齢とともに、またその人の健康状態や生活習慣によって、刻々と変化していきます。
 歯ぐきの組織的変化で、最も問題となるのは細菌による炎症、いわゆる歯周病です。  
 この歯周病、最近は若い世代でも増加傾向にあります。5~14歳で約37%の人に歯ぐきの炎症がみられるのです。これは、食生活の変化や、かむ習慣の減少などが大きく影響しているものと思われます。
  
・中年期でピークに達し、加齢とともに深刻に.....。
 15~24歳で65%以上、25~34歳になると約79%が歯ぐきに何らかの炎症を抱えています。そして中年期以降の年代でピークに達します。何と、45~54歳の88%以上が歯周病なのです。
 中年期を過ぎて、さらに年齢を重ねると、体の他の組織がそうであるように、歯ぐきの徐々に老化します。歯周組織の抵抗力が弱まる、歯を支えている骨がもろくなる、アゴの関節や咀嚼筋が弱まる、だ液の分泌量が減るといった現象により、歯周病の進行が早まります。このようにして徐々に、あるいは一度に多数の歯を失います。

・歯ぐきには生活習慣が正直にあらわれる。
 歯周病は加齢とともにそのリスクが高まりますが、高齢になっての健康な歯ぐきを保っている人は多くいます。“体力年齢”がそうであるように、“歯ぐき年齢”も実年齢と必ずしも一致しません。
 また、歯ぐきは全身の健康と密接に関連し合っています。たとえば糖尿病、高血圧などの病気があると、歯周病が進行しやすくなります。特に持病がなくても、免疫力の低下、栄養のかたより、運動不足、ストレスなども大きく影響します。そして何より、日々の口の清掃状況に最も大きく左右されます。その意味で、歯周病はまさに生活習慣病です。
  
 歯周病予防は若いうちから必要です。歯ぐきの健康診断を定期的に受け、自分の歯ぐきの状態を常に把握しておき、それに合ったケア(定期健診)を続けることが大切です。たとえば、若いうちから歯ブラシに加えてフロスを併用する習慣、中年期になって歯と歯の間にスキ間ができてきたら歯間ブラシを併用する習慣をつけるなど、ケア用具の面でも工夫したいものです。