歯ブラシってどんなものがいいの?自分にあった歯ブラシの選び方。

平成27年2月23日(月) 東愛知新聞掲載

歯ブラシの選び方についての質問ですね。確かに、お店にはたくさんの歯ブラシが並んでいますし、コマーシャルなどでも良さそうなものがいろいろ紹介されていますから、どうやって選んだらよいのだろうかと疑問に思ってしまいますね。
今回は、歯ブラシの見分け方のポイントとして3つお伝えします。

1、まずは、ヘッドと呼ばれる口の中に入れる部分の大きさですが、ある程度小さい方が奥の部分も磨きやすいのでおすすめです。手の不自由な方や高齢の方には大きめのものがよい場合もあります。
2、次に、毛束の密集ぐあい。あまり密集しすぎていると、歯と歯の間の隙間や歯周ポケットなど細かいところは磨きにくくなります。重点的に磨きたい部分や磨く方法によっても適したものが変わってきます。
3、そして、1本1本の毛の形や硬さ。口に入れた感触の好みもありますが、あまり極端にならない方がよいのではないかと思います。

歯ブラシ選びで一番大切なことは、実際に汚れがとれているか?ということだと思います。歯磨き指導をしていると、ご自分の感覚では磨けていると感じても、あまり汚れがとれていないということも多いです。

各社いろいろなアイデアを出して個性的なものも多く、それぞれ試してみるのもよいですが、歯科医院でしか手に入らないような歯科専用歯ブラシもあります。お店に並んでいるものに比べて、比較的シンプルな形状のものが多く、目新しさにはかけるのですが、実際に磨けているかという観点から言うと、やはり歯科医院で専用に扱っているものの方がバランスがよく、しっかりと磨けると思います。

お口の状況は小さいお子さんからお年寄りまで、また同じ年代でも、歯並びや、虫歯、歯周病の状態など、一人一人状況は違いますし、変化していきます。道具の違いだけでなく、ちゃんと使いこなせているか、古くて毛先がひらいたものを使っていないかなども大切なポイントとなります。やはり、自分の判断で決めるよりも、かかりつけの歯科医院で衛生士さんに定期的にチェックしてもらいながらアドバイスをしてもらうと、変化する自分の状態にあったコメントをもらえるのでよいと思います。