要介護者のための 口腔ケア

平成27年6月22日(月) 東愛知新聞掲載

要介護の状態が長く続くと、口の中は、痛みがないと、つい放置されがちになりがちです。
しかし、口の中の衛生状態がわるくなると、食べ物などと一緒に細菌を飲み込んでしまい、 発熱や肺炎などの全身疾患を起こしやすくなることが、最近の研究でわかってきました。 口の中には、本来、つばにより汚れを洗い流す自浄作用があります。しかし、高齢者は、つばの量が少なくなっています。特に、運動障害や麻痺のある方には、自浄作用があまり期待できません。また、全身の抵抗力も衰えがちです。
そこで、食後の口腔清掃が重要となります。
その際、要介護者の口腔ケアの目的は、誤嚥性肺炎や口腔内の乾燥を予防することが目的ですので、入れ歯の汚れや、舌の汚れにも気をつける必要があります。
具体的な方法は、口の中はデリケートなため、また、介護の必要な方の状況はいろいろですので、やり方がよくわからない場合は、例えば、豊橋市が行っている いきいき介護者教室などに参加されたり、かかりつけの歯科医にご相談ください。