歯の汚れが気になりますが、どうしたらよいですか

平成28年4月4日(月) 掲載

歯の汚れには、ムシ歯や歯周病の原因となるバイ菌のかたまりであるプラーク(歯垢)、プラーク(歯垢)の磨き残しなどが蓄積され固くなった歯石、お茶やタバコによる色素の沈着などがあり、変色には小さい頃の薬剤摂取によるものがあります。  プラーク(歯垢)も歯石も歯に付着すると黄白色をしています。
 プラーク(歯垢)による汚れは、毎日の歯磨きで落とすことができます。
 ただし、自己流になっていると、きちんとプラーク(歯垢)を落とせないばかりか、ムシ歯や歯周病の原因になったり、口臭の原因にもなります。 まずは、お近くの歯科医院で正しい歯磨き方を教えてもらって下さい。
 基本的な磨き方は一緒ですが、口の中の状態は人それぞれに違いがあります。
 「親知らず」までしっかり生えている方や歯並びが凸凹して磨きにくい方、 歯ブラシを奥まで入れると嘔吐して磨けない方など、ご自身の口腔の中の状態に合った歯磨き方で、毎日確実に実践することが大切です。
 正しい歯磨きができるようになれば、ほぼプラークは取れますが、歯石になってしまうと、歯ブラシで取ることはできませんので、プラーク(歯垢)の段階で取り除くことが大切です。  
 茶しぶやタバコのヤニなどの色素の沈着は、歯ブラシでは落とすことができません。
 無理に落とそうとして、力を入れて磨いたり、ヤニ取り用の歯磨剤を乱用したりすると歯や歯グキを傷める原因となります。
 こんな時は、専用の器材や薬剤を使って「専門家による機械的歯面清掃(PMTC)」(歯のクリーニング)をおすすめします。
 歯の汚れは、相手に不快感を与え、自分自身をアピールできません。
 豊橋市歯科医師会では、結婚式を間近に控えた方や婚活・就活中の方、営業職・接客業の方、時間に余裕のない方向けに、「歯のクリーニング」を開始しました。
 詳細は、http://www.tda8020.orgで確認できます。
 小さな頃、病気がちだったために抗生剤(多くはテトラサイクリン剤)を服用していた方は、あごの中で永久歯が成長・発育する段階で影響を受け、変色して現れることがあります。
 治療方法はホワイトニングの治療になります。
 本来の「ホワイトニング」の意味は、「歯を削って被せても、詰めても、薬剤を使っても、歯を白くする治療」のことをいいますが、雑誌やインターネットなので使われている「ホワイトニング」は、一般的に薬剤を用いて歯を白くする治療のことを言います。
 変色歯の場合、変色が重度の場合と歯の中央部分に横に帯のような変色がある場合は、薬剤によるホワイトニング治療は大した効果が得られないので、歯を少し削って白い歯を被せることを勧めます。
 個人差はありますが、変色が軽度で、中央部分に横に帯のような変色がない場合は、薬剤によるホワイトニング治療が有効とされています。 歯の汚れや変色歯の対応は、その状況に応じていろんな方法があります。
 気になることがあれば、お近くの歯科医院で是非ご相談ください