顎(あご)の関節部分から、口を開けたり閉じたりすると変な音がします。大丈夫でしょうか?

平成28年5月16日(月) 掲載

顎 (あご)の関節は、口を開けたり閉めしたり、物を食べたり話したり、そして下の顎(あご)を動かす働きをする部分で、両耳のすぐ前方にあります。  
 下顎(したあご)の最後部の関節部分には、下顎頭(かがくとう)という細長い骨があり、これが回転しながら前方に移動することによって下顎(したあご)が動きます。
 その下顎頭(かがくとう)を包むように、上顎(うわあご)と結びついている頭蓋骨(ずがいこつ)の窪みの部分を関節円板(かんせつえんばん)といい、この両者に、靭帯(じんたい)や筋肉などで覆われて結びついて「顎関節(がくかんせつ)」となります。  
 顎関節症の症状として関節部分から「カクッ」と変な音がすることがあります。これを「クリッキング」と言いますが、口を開け閉めするとき二つの骨の間にズレが生じて、下顎頭(かがくとう)が不規則な動きを生じることから、「カクッ」という変な音が発します。