その病気、歯周病のせいかも?

平成30年10月8日(月) 掲載

みなさんは、毎日歯磨きをしていることと思います。
 歯磨きは歯周病の予防にとってたいへん重要です。
 ただし、歯磨きだけで大丈夫と過信してはいけません。
 1日数回きちんと歯磨きをしている方でも、歯グキの溝や歯と歯の間には、必ずいくらかの磨き残しが出るからです。
 歯周病は歯周病菌による感染症です。
 その原因はプラ-ク(歯垢)で、私たちが物を食べて生き続ける限り、口の中で増えることはあっても、決して無くなることはありません。
 もし丸1日歯磨きをサボったら、たちまち口の中はプラ-ク(歯垢)だらけに・・・。
 歯磨きをしていたって、いくらかは残るのですから・・・。
 つまり病気の原因は決してゼロにならないし、原因が口のなかに存在し続ける限り、炎症も慢性化するのです。
 私たちが歯周病菌から逃れることは、生きている限り、まず不可能です。
 そこで重要になるのが「お口の中の歯周病菌を可能な限り減らすこと」です。
 毎日歯磨きをていねいに続けて、取り残したプラ-クや歯石は、定期的に歯科医院で除去することが大切です。
 そして、健康的な生活を心がけ、免疫力を維持し、出来れば増強して、歯周病に負けない元気な状態(身体)で過ごすことです。
 健康で免疫力が充実しているときは、よほど口の中が不潔でなければ、深刻な歯周病にはなりにくいものです。
 歯周病の予防には、「からだの元気」ということが求められますし、「本当の健康」はこうした双方向の相乗効果によって得られていきます。
 歯周病の検査を受け、歯グキの炎症を取ることは、お口と身体の健康を守っていくことに繋がります。
 また、歯周病は、生活習慣病の一種と考えられています。歯周病の管理には、定期健診が重要です。人それぞれにお口の中の状態が違うように、「健診の間隔」も人それぞれに異なりますが、自分に合った定期健診(メンテナンス)のあり方をかかりつけの歯科医院でぜひご相談して下さい。定期健診によって、早期治療、再発予防を行こない、健康で豊かな生活環境を得ていただきたいと思います。