歯のQ&A
平成25年1月5日(土) 東日新聞掲載
[質問]
医療を受けるときに、最近は「セカンドオピニオン」ということをよく聞きます。歯の治療でも異なる歯科医院で、自分の治療について質問したいと思うのですが、患者へのセカンドオピニオンPRが無いように思いますが、どうなのでしょうか?
(46歳女性、主婦=豊川市)
[回答者]
豊橋市歯科医師会理事 斉藤 伸明
セカンドオピニオンを直訳すると「第2の意見」で、「病状や治療方法について、自分の治療を担当している医師以外の専門医師の意見を 聞き参考にすること」をいいます。
歯科においても、他の歯科医院や総合病院などの口腔外科、あるいは歯科大学付属病院のセカンドオピニオン外来にて受けることができます。
セカンドオピニオンは「診療」ではなく、「相談」になりますので、健康保険給付の対象とはならず、費用が別途必要となります。
歯科医院の場合、無料で行っている所もありますが、検査などに別途費用がかかることがありますので、事前に確認されることをお勧めします。
セカンドオピニオンを求めるのに明確な決まりはありません。
基本的には保険治療の範囲内ではなく、インプラント治療や矯正治療など、高額な保険外治療の場合に求めるのが多いようです。
なぜなら、保険治療の場合、治療方法やかかりうる治療費などは、全国一律であらかじめ決められているため、セカンドオピニオンを求めたとしてもあまり大きな差を得ることが出来ないからです。
こうした理由から、歯科ではあまりPRをしていないのが現状です。
過去に掲載された「歯のQ&A」や歯の関する情報は、豊橋市歯科医師会公式ホームページ「ミラー」でご覧い
ただけます。
URL http://www.tda8020.org/