歯のQ&A

平成25年3月28日(木) 東日新聞掲載

食事中に唇や頬の内側を噛んでしまい、痛い思いをすることがあります。一度噛むと2、3回続けて噛んでしまうことが多い気がします。何か原因があると思うのですが教えてください。また、唇などを噛まないようにする方法があったらアドバイスをお願いします
(40代公務員、女性=蒲郡市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会広報部Ⅱ 大住  敦
 頬の内側の粘膜は奥に行くに従って、歯に接近した位置に近づきます。
 そのため奥歯では、親知らずなどの奥歯が一番噛み込みやすくなります。
 前歯周辺では、犬歯(糸切り歯)付近の歯の形状によっては、唇(くちびる)の一部を巻き込んで噛んでしまうことも時々みられます。  
 最も多いのが、歯ぎしり・噛むみしめ・くいしばりと「親知らず」の影響です。
 歯ぎしり・噛みしめ・くいしばりによって、歯がすり減ってしまったために、粘膜を巻き込まない歯の形状がくずれ、歯の縁(ふち)が鋭(するど)く尖った様に削(けず)れてしまって。頬の内側の粘膜が巻き込まれやすくなることがあります。
 また出てくるのが遅い「親知らず」が生えてきたりすると、粘膜とのすき間(スペース)がなくなり、徐々に頬を噛むようになることが多くなるようです。
 頬の内側の粘膜を 巻き込まずに噛まないようにする方法ですが、その原因となる歯の形(形状)を調整したり、「親知らず」を抜歯したりする方法が一般的です。  
 ただ、噛み合わせる時の動きや歯並び等は、人それぞれに違いがありますので、一度かかりつけの歯科医院でご相談のうえ、あなたのお口に合った良い方法で解決の糸口を見つけて下さい。  

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