歯のQ&A
平成25年4月24日(水) 東日新聞掲載
以前からの疑問ですが、歯と歯グキの境目からやや下の所が、なぜか盛り上がっているのです。手で触ると硬いですが痛くないし、はれているような感じでもありません。毎日、歯を磨くときに鏡で見るので気になります。一体これは何なのでしょうか?そのままにしておいても大丈夫でしょうか?教えてください
(40代男性、会社員=豊橋市)
[回答者]
豊橋市歯科医師会広報部Ⅱ 河合 紀彰
皆さん自分の顎(あご)の骨を触ってみたことはありますか?
触ってみると顎(あご)の骨には、いろんなところに凸凹があることに気づかれると思います。
ご質問の内容から推測すると、2つのことが考えられます。
1つは、「歯に近い部分」とのことですので、単純に歯の根っこ(歯根)が収まっている部分の膨らみだと思われます。
もう1つは「骨隆起」といって、下あごの内側や上あごの真ん中にできる骨の膨らみです。
「骨隆起」は、ある日突然に出来るものではありません。
何年も時間をかけて、ゆっくりゆっくり大きくなっていくのが特徴で、若い人よりも年を取るに従って、骨隆起になる人が多くなります。
勿論、「骨隆起」がない人もいます。
原因は歯ぎしり、噛みしめ、食いしばりなどの噛み合わせる力によって骨が反応して膨らんできたものとか、遺伝的な要素で発生すると考えられています。
両者とも、異常なものではありません。
そのままにしておいて全く問題ありません。
ただ、「骨隆起」の場合は、義歯を使用しなければならなくなった時や、舌の動きが制約されて支障を生じたなどは、取り除かなければならなくなることはあります。
ご心配でしたら、一度かかりつけの歯科医院で相談してみて下さい。
過去に掲載された「歯のQ&A」や歯の関する情報は、豊橋市歯科医師会公式ホームページ「ミラー」でご覧い
ただけます。
URL http://www.tda8020.org/