歯のQ&A

平成25年6月25日(火) 東日新聞掲載

定期的に歯医者 さんで診てもらっているのですが、6年ほど前に詰めた歯の再治療で、「ハイブリッドセラミックスにしましょうか?」と言われました。でも、ハイブリッドセラミックスってどんな歯なのか分かりませんでしたので、「このままで大丈夫です!」とお断りしました。最近は、歯の治療もすごく進歩して、ハイブリッドの時代なのかなと思います。教えてください、ハイブリッドセラミックスというのはどんなものですか?
(60代女性、主婦=豊橋市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会理事  佐々木 秀佳
 セラミックには、主にメタルボンド、ハイブリットセラミック、オールセラミック、ジルコニアセラミックというものがあります。
 昔ながらの一般的なものがメタルボンドで、内面が金属で作られ、その金属の上に白いセラミック粉末を焼き付けて作り上げた物です。 
 メダルボンドは、耐久性には優れていますが、内面の金属の色が反射して黒っぽい影が出てしまう欠点があります。
 それに比べて、その他のセラミックは、金属を使用しないので、自分の歯に合った白くきれいな歯に仕上がります。
 ご質問のハイブリットセラミックは、8%のプラスチックに、92%のセラミック粉末を混ぜることによって作くられた素材です。
 セラミック粉末を極限まで混ぜることにより、プラスチックの欠点を隠し、セラミックに近づけられています。
 しかし、プラスチックの欠点を少し持ち合わせているため、つやがなくなり多少の磨耗が出てきます。
 耐久性や美しさは他のセラミックにはかなわないのですが、コスト的には、他のセラミックの約3分の2くらいです。
 いずれにしても、セラミックは保険外の診療となりますので、かかりつけの歯科医とよく相談して、ご自身で納得されることが重要だと思います。  

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