歯のQ&A
平成27年5月12日(火) 東日新聞掲載
しっかり歯を磨かないと歯がなくなってしまうよ。と母からよく言われますが、どうしてなくなるのか教えて下さい。
(小学生女児=豊橋市)
[回答者]
豊橋市歯科医師会 鈴木 偉大先生
お口の管理を怠ることにより、歯を失くしてしまう大きな原因として、虫歯と歯周病があります。
歯を失くす原因の第1位は歯周病です。
歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が繁殖し、歯肉が赤くなったり、腫れたりします。さらに進行すると歯を支える骨が溶けて歯がグラグラになり、最後は歯を抜かなければいけなくなってしまいます。
歯を失くす原因の第2位は虫歯です。
虫歯はひどくなると歯の神経が炎症をおこし痛みがひどくなります。さらに放置していると神経は死んでしまい痛みは一時的に消えますが、次第に根の先に膿がたまり顔が腫れることがあります。治療によりほとんどの虫歯は治りますが、ひどい虫歯はしっかり治しても将来かむ力で根が折れてしまい歯を抜かないといけなくなることがあります。
どちらの病気も原因はお口の中の細菌によって起こります。
歯磨きによりお口の中の細菌を100%取り除くことはできません。しかし、しっかり歯を磨き細菌の数を減らすことにより、虫歯や歯周病にかかる可能性を非常に低くすることはできます。
自分に合った正しい歯磨きの方法を身に付けるために、歯医者さんで正しい歯磨きの仕方を教えてもらうといいですね。
過去に掲載された「歯のQ&A」や歯の関する情報は、豊橋市歯科医師会公式ホームページ「ミラー」でご覧い
ただけます。
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