歯のQ&A

令和2年1月23日(木) 東日新聞掲載

取り外しの入れ歯を使うようになりました。はめたままで良いでしょうか?外した後の手入れの仕方、外したあとの保存の方法などを教えて下さい
(60代男性 会社員)

[回答者]
豊橋市歯科医師会・松井香苗
 取り外しの入れ歯(義歯)には、総入れ歯と部分入れ歯があります。入れ歯も歯と同じようにプラーク(歯垢=しこう)が付着しますので、入れ歯を外してお手入れを行うことが大切です。
 お手入れの仕方は、義歯ブラシと義歯洗浄剤との併用が理想的です。毎食後のお手入れは、流水下で義歯ブラシを使い清掃します。特に汚れが付着しやすいところは、ピンク色(床)の内面、金具の内側、残っている歯(残存歯)の接触面です。毎食後のお手入れに加えて、就寝前は義歯洗浄剤を使用することで、義歯用ブラシだけでは落としきれないカンジダ菌などの真菌や細菌を除去することができます。
 義歯を外した後の保存は、水に浸して乾燥させないようにしてください。水に浸さず放置したり、60度以上の熱いお湯に浸すと変形して使うことができなくなる場合もありますので注意してください。
 就寝時には、入れ歯を装着する場合と外して保存する場合がありますので、かかりつけ医にご相談ください。
 お口の状態は年齢とともに徐々に変化していきますので、お口の健康を保つために入れ歯と残っている歯と粘膜の状態について、定期的に歯科医院で検査することをおすすめします。