歯を抜いてそのままにしておくと、どんなことがおこるの?

平成30年10月29日(月) 掲載

ムシ歯を放置してしまって、気がつけば歯の形がなくなり、根だけが残って、もう抜くしかない状態になってしまった!
 その後、歯を抜いたら、もう痛みも無くなり、抜きっぱなしの状態・・・、歯医者さんに行っても痛いだけだから、そのまま放置している。
 そんな人はいませんか?
 前歯が無くなってしまった場合は、見た目を気にして、歯医者さんへ行く人がほとんどだと思いますが、奥歯だと、そんなに気にならないからと、そのままにしている人って結構多いのではないでしょうか?
 そんな時、お口の中ではどんな事態が起こるのでしょうか?
 ちょっと考えてみましょう!
 まず、歯が無くなってしまったのですから、無くなった歯の部分では、当然噛めなくなります。
 そして、残っている歯に負担が増えることになり、歯の寿命が短くなります。
 特に、前後の歯には負担が重くのしかかり、歯の無い方向に前後の歯が倒れてきます。
 歯は、前後左右隣同士でお互いに押し合いながら並んでいますので、そのバランスが崩 れると、歯は簡単に移動してしまいます。
 後に、歯の無いところをおぎなうにも、ブリッジや義歯による治療が難しくなりますし、歯並びや噛み合わせも悪くなります。
 噛み合わせでは、噛み合っていた対合の歯がせり上がってきます。
 下の歯が無くなった場合は上の歯が、上の歯が無くなった場合は下の歯が、噛み合う相手を失うことにより、少しづつせり上がってきます。
 長く放置した場合、歯だけではなく、顎(あご)の骨までもこぶの様にせり上がってくることがあります。
 更に、顎(あご)がずれてしまうことがあります。
 歯の無い側では、どうしても噛みにくいことから、反対側でよく噛むようになります。
 気がつくと、顎(あご)のバランスがズレてしまうことがあります。
 顎がズレることにより、顎関節(がくかんせつ)症、偏頭痛、肩こり、腰痛、体のゆがみが発生することがあります。
 ヒト(人間)の永久歯は、基本的には親知らずを除いて28本あります。
 どこか1本でも失うことがあると、たかが1本無くなったくらいで命まで奪われることはありませんが、その1本から波及して、時間をかけて少しずつ前述した症状がジワジワと襲いかかってきます。
 遅くなればなるほど、治療も難しくなりますし、他の場所にも影響が出てきます。
 この様なことにならないためにも、歯を失った(無くした)時は、出来るだけ早く歯医者さんへ行って、適切な治療を受けて下さい。