歯のQ&A

令和6年4月25日(木) 東日新聞掲載

子供が学校でCOといわれました。どういうことでしょうか
(20代女性)

[回答者]
豊橋市歯科医師会・加藤武伯
 学校でCOといわれたとのことですから、学校で行われる歯科健康診断の結果にそのように書いてあったということですかね。
 COは、シーオーと読み、これは「要観察歯」のことです。これは、直ちに治療しなければいけない虫歯ということではありませんが、このままにしておくと虫歯になってしまいそうな歯があるということです。奥歯のかむ部分の溝が、褐色や黒っぽい色をしていたり、歯のつるつるしている表面がざらざらした感じになったり、白いチョークのように白濁している状態のことを指します。
 このまま放っておくと虫歯になってしまう可能性が高いため、何らかの手段をとっていかなければいけません。まず第1に歯磨きです。1日に何回、歯を磨いていますか?通常、COは、歯垢(プラーク)が残っているところに出来てきます。磨き残しがあったり、そもそも歯磨き自体をあまり行っていないとCOになり虫歯になっていってしまいます。
 次に食生活習慣です。お菓子はよく食べますか?ジュースなどはどうですか?砂糖が含まれるお菓子やジュースをよく摂取される方もCOになりやすくなります。虫歯になってしまう前に食生活を見直し、改善していって下さい。
 きちんと歯磨きができているか分からない場合は、かかりつけの歯科医院でチェックしてもらい歯磨きのレッスンを受けましょう。またその際には、歯質を丈夫にするフッ素を塗ってもらう事や、シーラントといって、歯の溝に虫歯予防のお薬を詰める方法もありますので、そちらの処置を行われるのもお勧め致します。定期的に歯科医院に受診して歯磨きチェックやフッ素を塗ってもらいましょう。そうすれば、COが虫歯になるのを防ぐことができます。
 お子さんの将来のためにも生活習慣の改善に取り組み、家庭・学校・歯科医院でスクラムを組んで、子供たちの成長・発育を見守っていきましょう。