歯のQ&A

令和元年11月29日(金) 東日新聞掲載

お酒を飲んだ次の朝、歯を磨いていると嘔吐(えず)きます。なぜでしょう?
(0代男性 会社員)

[回答者]
豊橋市歯科医師会・鈴木規夫
 お酒を飲んだ翌日に、歯ブラシ中に嘔吐(えず)くということは、喉の奥にある嘔吐反射を促す部分が、敏感になっているからでしょう。
 敏感になる理由として、二日酔いのときは喉が渇くことが多く、潤滑油としての唾液の量が少ないため、歯ブラシの刺激が喉の奥に伝わりやすいのでは、と考えられます。
 お酒は、ほどほどの量では、口腔機能に影響を与えることは少ないと思われます。しかし、過剰摂取を継続すると、次第に身体機能が低下してきます。それに伴い、口腔衛生状態の悪化、唾液分泌の異常などが起こりやすくなります。
 アルコールには、利尿作用があり、飲酒することで、身体の水分量が不足していきます。喉が渇いた感じがするのは、このためです。
 肝臓がアルコールを分解するためには、大量の水が必要になります。(例)アルコール濃度5%のビール500㍉㍑なら同量の500㍉㍑の水分が失われます。お酒によって必要な水量は変わってきますが、お酒を一杯飲んだら、一杯の水も同時に飲むように心がけ、睡眠中に肝臓がアルコールをちゃんと解毒してくれるように、さらに寝る前にコップ1杯の水を採っておくと、口腔の乾きも体の水分不足も補うことが出来、歯磨きの際の嗚咽(おえつ)も軽減するのではないでしょうか。